2007年、N700系の営業運転が開始されたのに合わせて設定された、6:00発の新幹線(東京・のぞみ1号、品川・のぞみ99号、新横浜・ひかり493号)。
新幹線の営業列車が運行できる6:00~24:00までの間に、少しでも多くの列車を走らせるために、工夫が施されています。
上記の6時ちょうど発の列車もその一環で、より多くの乗客を効率的に運べるようにしています。
それぞれ見ていきましょう。
① のぞみ1号(東京始発、博多行)
言わずと知れた、東京駅からの一番列車、6:00発[のぞみ1号博多行]です。東京始発であること、一番列車であり、列車号数と相まって、最も利用されやすい列車なので、混雑する傾向にあります。
実際、東海ツアーズを利用すると、のぞみ1号利用の場合には、割増料金が設定されているケースが多いです。
② のぞみ99号(品川始発、博多行)
現在、唯一存在する品川始発の列車です。
東京から乗り込んでこない分、若干空いているかと思いきや、最近ではその存在も広く知られるようになってきており、大分利用客が増えてきた印象です。
それでも、(品川・新横浜から)東海ツアーズを利用すると、のぞみ1号利用と比較して、割安料金が設定されています。
③ ひかり493号(新横浜始発、広島行)
現在、唯一存在する新横浜始発の列車です。
首都圏から出ている新幹線で、東京都内から出ない新幹線というのもかなり珍しいです。
最大の特徴は、新大阪まで、後続ののぞみ号に一切追い抜かれないことです。
(正確には新神戸まで抜かれず、次の西明石にて、のぞみ99号の通過待ちをします。)
そのため、新横浜から名古屋・京都・新大阪・新神戸に向かう際の再速達列車です。
東京や品川から乗ってこない分、新横浜乗車時点ではかなり空いています。
しかし、新横浜を出ると、小田原、静岡と停車するので、それらの駅からの乗車がかなり多いです。
(小田原や静岡から下り方面の速達列車としては、数少ない列車のため。)
(新横浜から)東海ツアーズを利用すると、のぞみ99号と同様、割安料金が設定されています。
1.新横浜では空いている
新横浜から乗車すると、まだどの席も空いています。
これは、名古屋・新大阪方面の速達列車はこれ以降も本数が豊富であり、選択肢が色々あるため、必ずしも当該列車を選択する必要性に迫られていないことが考えられます。
2.小田原で大量乗車(6:16発)
新横浜を発車したひかり493号の次の停車駅は小田原です。ここから大量に乗っていきます。
これは、小田原からの利用客にとり、下り方面の数少ない速達列車だからです。
小田原周辺のみならず、東海道線沿線(湘南地域)、小田急線沿線住民などが、小田原から乗車してくると考えられます。
3.静岡でも大量乗車(6:41発)
小田原の次の停車駅は静岡です。ここからも大量に乗ってきます。
これは、静岡からの利用客にとり、下り方面の数少ない速達列車だからです。
静岡周辺のみならず、東海道線沿線(静岡中部・東部)住民などが、静岡から乗車してくると考えられます。
新幹線三島駅の初電(下り)は6:51発[こだま697号新大阪行]ですが、終点新大阪到着は9:50です。
一方、三島5:32(当駅始発)の東海道線に乗ると、静岡到着6:32で、ひかり493号に接続します。
新大阪到着は8:12のため、こだま697号よりも1時間半以上早く到着できます。
(それでも三島駅を1時間以上早く出なくてはなりませんが…)
そのため、静岡では県中部から東部まで、かなり広い領域から乗車してきます。
4.新横浜からなら、ひかり493号も捨てがたい
新横浜からのぞみ停車駅まで行くのであれば、のぞみ号に乗るという選択肢が一般的ですが、それでも、ひかり493号を選択するのがおススメとなるケースがあります。
ⅰ.グリーン車が空いている!
のぞみ号のグリーン車は混雑する傾向にあります。
一方、ひかり号はそこまで混んでいません。
ましてや、東京・品川を通らないひかり493号にあっては、結構空いています。
なので、グリーン車に乗る方にはお勧めです。
しかも、エクスプレス予約会員が対象のグリーンプログラムでは、ひかり号800point消費で利用できるので尚更おすすめです。(のぞみ号だと1,000point消費される)
特に、広島までのんびりとグリーン車で行きたい場合には最適です!
最後に
以上、東海道新幹線の早朝列車について、特にひかり493号についてまとめてみました。
今後の動向についても、注目していきたいと思います。
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