東京-新大阪間を結ぶ東海道新幹線。その中でも各駅停車のこだま号は、のぞみ号やひかり号と比べてかなりマイナーな存在ともいえます。
① こだま号は偉大なり
いやいやそんなことはありません。静岡県出身者としては、新幹線=こだま号といっても過言ではない存在です。
何かと敬遠されがちなこだま号ですが、いくつか特徴があります。
1.自由席が豊富で空いている
東海道新幹線はのぞみだろうがこだまだろうが、すべて16両編成です。
中でも自由席は1~7、13~15号車で計10両あります。
そのため、指定席をとらなくても、自由席にほぼ確実に座れます。
特に、端の車両1~4、14、15号車は空いている傾向にあります。
(多くの駅でホーム上の階段から遠くに位置するため)
しかし、こだま号でも混雑しているときもあります。
平日の東京方面への新幹線通勤・通学需要が大きく、場合によっては座席を確保できないこともあります。
2.土休日はむしろ指定席のほうが混んでいる
こだま号の普通車指定席は11,12,16号車の計3両です。
土休日は旅行や行楽の利用が多いため、席を予め確保しようというニーズが高まります。
そのため、3両しかない指定席に予約が殺到し、指定席が混雑(時には満席に)なる傾向にあります(指定席車両を臨時的に増やすこともあります)。
一方で、自由席に目を転じると、ガラガラということも珍しくありません。
なので、土休日にこだま号に乗車する際には自由席をお勧めします。
3.おトクに乗れる!
エクスプレス予約(又はスマートEX)の会員であれば、こだま号をお得に乗れます。
・EXグリーンこだま早特
乗車日の3日前までに予約すればこだま号のグリーン車にかなりお得に乗車することができます。
乗車距離100kmを超えれば、普通車指定席を予約するよりも数百円上乗せするだけで、グリーン車を予約できます。
さらに長距離を利用するのであれば、のぞみ号の普通車指定席よりも逆に数百円安く予約できます。
詳しくはエクスプレス予約の公式HPをご参照ください。
そのため、個人的にはのぞみ号ではなくあえてこだま号のグリーン車に乗ることも少なくありません。大変空いていて、何か作業するにも絶好の環境です。
② 静岡県にのぞみ号停車の待望論があるが…
皆さんご存知の通り、静岡県内には新幹線駅が6駅ありますが、いずれものぞみ号は停車しません。静岡駅停車を望む声も時々聞きますが、その必要はないと考えます。
1.静岡に停車したらもはや「のぞみ」ではない
東海道新幹線の至上命題は、日本の3大都市圏(東京・名古屋・大阪)の移動にあるといえるため、停車駅は最小限に抑える必要があります。
ここで静岡停車となれば、もはや再速達の「のぞみ号」の定義が覆されることになります(「ひかり号」)。
しかし、静岡駅の乗降客数は決して少なくないのも現状で、のぞみ号が静岡駅に停車となれば、乗客がのぞみ号に集中してしまう恐れがあります。
そこで遠近分離を図ることで、乗客の分散化に寄与しているといえます。
個人的にはひかり号でよいので、博多までの直通列車が静岡に停まればいいのになと思います(それはそれで、また問題もあろうかとは思いますが)。
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